技術力を高めると目指せるキャリア
エンジニアとして成功するためにはスキルアップが大切です。ヒューマンスキルを高めればプロジェクトマネージャーを目指せます。しかしプロジェクトマネージャーになれば、現場から離れることも少なくありません。現場から離れたくないエンジニアは技術力を高めると良いでしょう。技術力を高めていくと目指せるキャリアとしてリードエンジニアとCTOがあります。
違いは何なのかが議論になることがよくありますが、組織上の位置付けとしての大きな違いは従業員か経営者かです。CTOはCEOやCOO、CSOやCFOなどと同様に経営者の一員で、使役する立場になります。しかし、リードエンジニアは従業員の位置付けで、管理職として扱われるケースがあるという程度です。つまりCTOのほうが上位職であり、リードエンジニアから目指せるキャリアとしてCTOがあります。どちらにしてもまずはリードエンジニアを目指すことになるため、詳しくない人はリードエンジニアの仕事を理解することから始めましょう。
リードエンジニアとCTOは技術の理解者という点では共通しています。ただ、理解のあり方についてリードエンジニアとCTOは大きな違いがあるので注意が必要です。リードエンジニアは現場で個々のエンジニアの技術を理解しているのが特徴です。それに対して、CTOはエンジニアなどの技術者の集合体として企業が持つ技術を掌握しています。
つまり、リードエンジニアはエンジニアが個別に持っている能力を把握していて、誰が何を担当できるかを知っています。しかし、CTOは必ずしも個々のエンジニアの技術について熟知しているとは限りません。逆にCTOは企業として持っている技術を詳しく把握していますが、リードエンジニアは全体像を把握していないことがあります。このようにリードエンジニアとCTOでは技術の理解者としての立ち位置が異なります。全体を見るか部分を見るかの違いがあると理解しておくと良いでしょう。